超音波検査は、膣の中にプローブという細長い器具を挿入して子宮や卵巣を超音波画像で確認する検査です。
子宮筋腫や子宮内膜症、先天的な形状異常、卵巣腫瘍・嚢腫、多嚢胞性卵巣症候群などの有無を確認します。

子宮頸がん検査は、子宮の入り口（子宮頸部）をこすって細胞を採取し、がん細胞やがんになる前の異形成の細胞を調べる検査です。
年々、２０～３０歳代の若年層が増加傾向にあります。また、子宮頸がんの発症はヒトパピローマウイルスの感染が関係していることが分かっています。初期は無症状のことが多く、定期的に検診を受け、早期発見・早期治療が大切です。

子宮内膜症は子宮内膜に似た組織が子宮内以外で増殖してしまう病気のことで、不妊症と関連があることがわかっています。
確定診断には腹腔鏡検査などが必要ですが、超音波検査や内診、血液検査などで発見できることもあります。

性感染症の多くは自覚症状がないまま進行していることが多く、気づかず妊娠することで流産や早産、母子感染などのリスクを高めます。
クラミジアや淋菌は膣分泌物細菌(おりもの)検査で、梅毒やHIVは血液検査で発見できます。

ウイルス性肝炎は多くの場合感染しても自覚症状がないので、気が付かないうちに慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんに進行することがあります。またＢ型肝炎、Ｃ型肝炎ウイルスは出産時に赤ちゃんに感染することがあるため、妊娠前に検査をすることが重要です。

貧血は赤血球の中にあるヘモグロビンの濃度が少なくなった状態のことで、血液検査でわかります。ヘモグロビンの量が低下すると身体の組織に十分な酸素が行き渡らず、さまざまな不調が現れるようになります。

甲状腺機能は血液検査をすることでわかります。甲状腺ホルモンの病気は20歳代から見つかる場合があり、多すぎても少なすぎても月経不順や不妊、流産の原因となります。

女性ホルモンの分泌量は約1か月の周期で変動し、それに伴い排卵や月経がおこります。ちょっとしたバランスの乱れが心身の不調につながることがあります。